西洋占星術を学ぶと「ハウスシステム」の理解が必要になってきます。
しかし、どのハウスも一言に表すのは難しいです。
例えば8ハウス。文献にもよりますが、そのハウス表すものは「セックス」、「遺産相続」、「結婚生活(深い人間関係)」などがあります。
「要するに繋がり(共有のハウスとも言われます)ってことね。」
ということでいいんだと思いますが、繋がりは7ハウスじゃないの?とか「遺産」はお金でしょ。2ハウスと何が違うの?という疑問でてくると思います。
そこで、私なりに8ハウスの雰囲気、ニュアンスをまとめてみました。
ここでは、決して8ハウスのネガティブな印象をまとめたわけではありません。
特定の事象にフォーカスをすることで、解像度が高まるため、8ハウスが表すといわれる事象をピックアップして解説しています。
不倫
隠された関係
不倫は、隠された関係です(基本的なものであり、様々な形があるのはここでは触れません)。
結婚などの公的な関係に比べ、人に隠して関係性を育んでいます。
8ハウスは普段人からは見えない場所を表しています。
そのため、不倫は8ハウスで表されることがあります。
共有
不倫をしたこがある人はわかるかもしれませんが、二人だけのものという感覚が強く芽生えるでしょう(共有)。
何かを人と共有(融合)する要素は、8ハウス的なものです。
ただ、12ハウスも共有の感覚があると思うでの12ハウスで不倫の事象が表現されることもありますね。
強いエネルギー
不倫は、強い苦しみや憎悪や嫉妬など強いエネルギーを生み出します(冥王星的強いパワー)。
これが不倫が8ハウスで表される理由かと思います。
愛人、パパ活
隠された関係
不倫と同様二人で共有するものという意味合いと、憎悪などの強いエネルギーを生み出しやすい関係です。
お金を絡む関係
金銭が絡んでくるところが8ハウス的な意味合いを強くしています。
お金は現代社会における強いエネルギーの一つです。
それは、自分の生命を維持するために必要不可欠なものだからです。
そのため、お金は強い執着心や闘争心、争いなども生み出します。
その少し暗いエネルギーの強さが8ハウス的といえるでしょう。
遺産相続
遺産相続は強い情動が絡む事象のため、8ハウスで表されることが多いです。
「うちの遺産を相続するためにはこの家を生涯守り抜き、ここから離れることは許されないんだよ」という執念が生み出されたり、お金をめぐって兄弟で揉めることもあるでしょう。
その暗くて強いエネルギーが8ハウスを象徴します。
ちなみに、「うちの家はお金持ちで豊かな生活ができるんだ」的な表現は2ハウスです。
結婚生活、強い絆
結婚生活は、強い絆があり、より深い関係であるため8ハウスで表されることが多いです。
しかし、結婚やパートナーシップを表すハウスといえば7ハウス。
なぜ、8ハウスが絡んでくるのでしょうか。
まず、5ハウスの恋愛は自分が楽しい、うれしい、という自己的なものが主成分。
次に、7ハウスの恋愛は、自分が社会生活を行っていく中で、支い合える相手かという自分主体の公共的なものが主成分。
そして、8ハウスの恋愛は、相手が自分の一部に感じるような共同体側面が主成分です。
同じ番の関係でも、深さが違うんですよね。
そのため、よりパーソナルな絆が深い関係である結婚生活は8ハウスで表現されることが多いです。
ただ、7、8ハウスは連続されたハウスであり、はっきりと境界線があるのではなくグラデーションになっていると考えましょう。
セックス
隠された関係
本来であれば第三者に見せるものではないので、8ハウスに分類されることが多いです。
共有
セックスは、二人の肉体や感情、時間を共有できる事象です。
強いエネルギーや深い情動
性欲という強いエネルギーが絡む事象であり、そこには深い情動が絡むことが多いです。
しかし、強いエネルギーや深い情動=8ハウスであれば以下の事象も8ハウス的だと考えて良いでしょう。
親の介護=強い使命感×時に憎しみ、悲しみ、喜び
虐待=支配欲×愛おしさ、憎しみ
8ハウスを作品から学ぶ
この映画は8ハウス的なニュアンスをよく含んでいると思うので、映画で理解したい人はこちらがおすすめです。
母性は優しくも怖いです。
こちらは、8ハウスの良くないところがふんだんに散りばめられたエピソードです。
少しホラー的要素もあると思うので、苦手な人は注意してくださいね。
人生経験や、色んな作品を見ることによって占いの知識もより深まっていくのが感じられます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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